2007年4月30日(月)「しんぶん赤旗」

真の地域活性化策を提案

穀田議員 「すばらしい意見」と国交相

　日本共産党の穀田恵二議員は二十五日の衆院国土交通委員会で、広域的地域活性化基盤整備法案についてただしました。

　同法案は、政府の「地域活性化」対策の一つとして、地域への工場誘致など広域的な経済活動を行う民間企業への支援、そのための基盤整備を目的としています。全国総合開発計画（全総）にかわる国土形成計画の具体化でもあります。

　穀田氏は、これまでの地域開発や産業立地政策が破たんし、地域活性化に役立たなかったことの反省と総括が必要だと指摘。誘致企業が突然撤退するなど身勝手な行為に地域が振り回されてきた事実に触れ、撤退のルールの必要性を提起しました。冬柴鉄三国交相は「（撤退ルールは）よく考えます」と答えました。

　穀田氏は、限界集落など消滅の危機にある集落に対する維持・再生対策として京都府綾部市の「水源の里条例」の取り組みを紹介。そのうえで、真の地域再生・活性化には、▽大都市への集中政策を抑制し限界集落の再生に重点を置いた地域政策をすすめること▽その際、居住や公共交通など住民の人権を最優先にし、地場産業や地産地消など地域内循環型を基本にした政策に切り替えること―を提案しました。

　冬柴国交相は「すばらしい意見だと思う」と述べました。