2007年4月30日(月)「しんぶん赤旗」
自爆テロ、60人死亡
イラク シーア派聖地カルバラ
【カイロ=松本眞志】イラク中部の都市カルバラで二十八日、自動車を使った自爆テロが起き、六十人が死亡し、約百七十人が負傷しました。四十二人が死亡した十四日の同地での爆弾テロに続くものです。
爆発は、同市内のフセイン廟(びょう)と並ぶ重要聖地であるアッバス廟への参道の検問所で発生。治安対策への住民の不満が高まるなか、治安当局は戒厳令を敷きました。
遺体の確認作業を行っている現地の保健部門担当のカディム報道官は「負傷者の多くが女性と子どもだ。死亡者には二歳のイラン人の子どももいる。遺体のほとんどは、だれだかわからないほど黒焦げになっている」と惨状を語りました。
この日、首都バグダッドのザファラニヤ地区でも公共のミニバスを銃撃する事件が起き、四人が死亡。犠牲者はイラク赤新月社のスタッフだとされています。このほかにも、イラク各地でのテロで十六人が死亡しています。