2007年5月1日(火)「しんぶん赤旗」
NPT
再検討準備委始まる
原水協など核廃絶要求へ
【ベルリン=中村美弥子】二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議に向けた第一回準備委員会が三十日、オーストリアのウィーンで始まりました。核保有国が核兵器に固執する一方、多くの非核保有国と世界から集まる非政府組織(NGO)は、二〇〇〇年の再検討会議で合意された核兵器廃絶の「明確な約束」の実行を迫ります。
会議三日目には、NGOが意見を表明する機会が設けられ、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の田中煕巳事務局長が被爆者の訴えをします。
準備委員会と並行してNGOの会合も開かれます。日本から参加する原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の代表団は、準備委員会が確実に核兵器廃絶の道筋を開くものになるよう求めます。
準備委員会では、NPTが定めている核軍縮や不拡散、原子力の平和利用について議論され、議長総括が出されます。会期は五月十一日まで。議長は日本の天野之弥駐ウィーン国際機関代表部大使が務め、初日の一般討論では関口昌一外務政務官が演説する予定です。
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