2007年5月6日(日)「しんぶん赤旗」
不戦60年、9条のおかげ
TBS系で佐々木議員
集団的自衛権は違憲
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員は五日放映のTBS系番組「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、憲法問題について各党議員らと議論しました。
キャスターの田丸美寿々氏は、「安倍さん(首相)がいまの憲法を悪いもの、ネガティブなものとしてとらえていること自体がおかしい」と発言。佐々木氏は、自衛隊をつくりイラクに派兵するなど「(自民党政権が)憲法の条文に合わない状況をつくってきたのが問題だ。戦後六十年、戦争しない国だったのは九条があったからだ」と指摘しました。
自民党の平沢勝栄衆院議員は、北朝鮮による拉致問題を持ち出し、改憲によって「(不審船などへの)武力行使は当然だと認める」と語りました。
これに対し佐々木氏は、警察的自衛手段が認められていることを指摘したうえで、「その議論は戦争につながるものだ」「国際的協調の中で(他国との問題は)解決されなくてはならない」と述べました。
後半は、集団的自衛権問題が話題となりました。民主党の河村たかし衆院議員と平沢氏がともに集団的自衛権の行使を求めたのに対し、佐々木氏は「日本の憲法では(集団的自衛権は)絶対に認められない」と強調。みのもんた氏が「軍隊を持てば徴兵制になるのでは?」と問いかけたのに対し、佐々木氏は「交戦権を認めて外国の戦争に行けば、(自衛隊に)参加する人は少なくなる。そこで徴兵制(実施)の誘惑が出てくる」と危ぐを表明しました。