2007年5月8日(火)「しんぶん赤旗」
2007 国民平和大行進
核兵器廃絶・憲法守れ
50回目の平和行進スタート
東京・夢の島
北海道・礼文島
|
「核兵器のない平和で公正な世界のためにともに歩こう!」と六日、二〇〇七年原水爆禁止国民平和大行進が東京都江東区の夢の島(東京―広島コース)と北海道・礼文島(北海道―東京コース)から出発。七日はそれぞれ東京都内から川崎市までの行進と稚内市役所など自治体訪問をしました。一九五八年に始まった国民平和大行進はことしで五十回目。全国十一幹線コースと各地の網の目で行進が繰り広げられます。
東京都内の行進には、降りしきる雨のなか、「核兵器廃絶」と記した傘などを手に八百人が参加。青年たちはスピーカーを載せたサウンドカーから平和のメッセージを込めた音楽を流しながら行進しました。
インターネットで平和大行進のことを知り、一歳の女の子を抱いて参加した西東京市の主婦(26)は、「私にできることは歩くことかなと思って…。みんなリラックスしてふつうに歩いて、そうやって核兵器廃絶という大きなことを訴えている。参加して良かった」と笑みをみせていました。
出発集会で、実行委員会を代表してあいさつした全労連の柴田真佐子副議長は、五十回にわたる大行進が誰でも参加できる国民的行動として発展してきたことを強調。「すみやかな核兵器の廃絶を」の世論をいっそう広げるとともに、「核兵器をもたず、つくらず、持ち込まさず」の非核三原則と憲法九条を守ろうの声を高めていこうと呼びかけました。
第五福竜丸平和協会の川崎昭一郎会長、日本山妙法寺の木津博充さん、日本被団協の藤平典代表委員らがリレートーク。日本青年団協議会の久保田秀樹常任理事は、「核兵器廃絶と平和憲法擁護の一致点で連帯したい」と語りました。広島まで通し行進する竹田昭彦さん(66)は三歳で父が戦死したことにふれ、核兵器なくせとともに憲法九条守れと訴えていくと決意表明しました。
■関連キーワード