2007年5月10日(木)「しんぶん赤旗」

改憲手続き法案

審議打ち切り許されぬ

国対委員長会談 穀田氏申し入れ


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(写真)与野党による国対委員長会談。左から3人目は穀田恵二国対委員長=9日、国会内

 与野党の国対委員長は九日、国会内で会談しました。この中で日本共産党の穀田恵二国対委員長は、参院憲法調査特別委員会で審議中の改憲手続き法案について、国民主権の行使にかかわる憲法と直結した重大法案であり、国民の声をきく中央公聴会も開催しないまま、早々に審議を打ち切り採決を強行することは絶対に許されないと強く申し入れました。

 自民党の二階俊博国対委員長は、参院の国会運営に関することなので、参院側に伝えるとのべました。

議員宿舎問題で各党協議を提起

 また穀田氏は議員宿舎問題について、議員宿舎は年間二百日に及ぶ国会活動を保障するための不可欠の施設だとのべる一方、日本共産党は二〇〇二年に建設が決定された赤坂宿舎について、豪華なものにすべきではないと主張するとともに、管理運営を民間に委ねるPFI方式は問題だとして建設予算の計上に一貫して反対してきたと指摘。この際、使用料が「安すぎる」などの国民の批判をふまえ、各党間で協議すべきだと呼びかけました。

 二階氏は、議院運営委員会にかかわる事項であり、議運関係者に伝えると答えました。

 民主党、社民党、国民新党の野党三党は、衆院予算委員会で「政治とカネ」をテーマに集中審議を行うこと、野党党首が首相に質問する党首討論を開催すること、円満な国会運営をすることを与党側に申し入れました。穀田氏も、三党の申し入れに異論はないとのべました。

 与党側は誠実に対応したいとして、予算委や党首討論について日程を調整する考えを示しました。

 党首討論に関連して穀田氏は、党首討論の運営を協議している国家基本政策委員会の両院合同幹事会では、野党間で協議が整えば日本共産党の志位和夫委員長の発言も認めるとの意見が自民党から出ていると指摘。二階国対委員長としても、民主党が了承すれば共産党の発言を認めるという考えに異存はないかとただしました。二階氏は「そういうことです」とのべました。



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