2007年5月10日(木)「しんぶん赤旗」
志賀原発事故隠し
行政処分甘すぎる
衆院委で塩川議員
九日に開かれた衆院経済産業委員会で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員は、北陸電力志賀原発の臨界事故隠し問題で、同社経営陣の責任を不問にし、厳しい処分をしない政府の対応を批判しました。
塩川議員は、同社の報告書に、事故当時の所長代理が現経営陣の一員であることが記載されていないと指摘したうえで、経産省原子力安全・保安院の調査報告書でも、事故を八年間隠し続けてきた経営陣の責任が言及されていないと批判しました。
塩川議員は、原発事故として国際原子力機関の評価尺度でレベル2(暫定)の国内では過去最悪のものであること、二〇〇二年の東京電力不正事件では「意図的な偽装」で悪質なものとして同社の福島第一原発を一年間停止させたことを指摘。悪質、重大な隠ぺいをおこなった北陸電力にたいしては、これと同様の原子炉の運転停止処分をすべきだと迫りました。甘利明経産相は、法にもとづく保安規定の変更命令を出しており、「みせしめのために止めるわけではない」などと述べました。