2007年5月11日(金)「しんぶん赤旗」

英首相が来月辞任

イラク参戦に国民の反発


 【ロンドン=岡崎衆史】ブレア英首相(54)は十日、午前の閣議で辞任を表明し、その後自身の選挙区のある英中部セッジフィールドで与党労働党の支持者を前に演説し、六月二十七日に英女王に辞表を提出することを明らかにしました。首相とともに労働党党首も辞任します。

 同首相は、米ブッシュ大統領の最大の盟友として英軍のイラク参戦を決定。これが国民から強い反発を受け、二〇一〇年までの任期を全うできずに退陣に追い込まれました。首相辞任で、ブレア政権とともにイラク戦争を進め、現在も同国への軍駐留に固執する米ブッシュ政権と、これに協力する日本などの孤立が明らかになっています。

 首相は、演説でイラク政策に触れ、「極めて物議を醸した」と述べ、国民から猛反発を受けたことを認めました。しかし、「私は自分が正しいと思ったことを行った」と正当化しました。

 労働党は、首相辞任までに後継党首を選び、選出された人物が新首相に就任する予定です。



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