2007年5月12日(土)「しんぶん赤旗」

改正NOx・PM法成立

全会一致 自動車排ガス規制強化


 自動車の排ガス対策を強化する改正自動車NOx(窒素酸化物)・PM(粒子状物質)法が十一日の参院本会議で全会一致で可決、成立しました。公布から一年以内に施行される予定です。

 改正案は、同法に基づく三大都市圏の規制区域のうち、NOxやPMの汚染が特に深刻な地域を「重点対策地区」に指定。周辺地域から流入する運送車両の排ガス対策を進めるため、規制地域内一定規模以上の運送事業者に義務付けている排ガス削減計画の作成・届け出を、周辺地域に拠点を置く事業者にも一部広げます。

 本会議に先立つ十日の環境委員会で日本共産党は事業所への総量規制、未適合車の運行規制、自動車メーカーへの削減規制などの制度を盛り込んだ修正案を提案しましたが、賛成少数で否決され、原案が全会一致で採択されました。また、日本共産党も含む各派共同提案で採択された付帯決議では「東京大気汚染公害訴訟の早期和解に向けて、健康被害対策等の措置を早急に検討する等誠意をもって対応すること」などの内容が盛り込まれています。



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