2007年5月12日(土)「しんぶん赤旗」

沖縄新基地の調査向け出港

横須賀の海自艦船


 米軍新基地建設の予定海域(名護市辺野古)での現況調査に関連して海上自衛隊の艦船が十一日午前に神奈川県の横須賀基地から沖縄近海へ向けて出港したことが分かりました。本紙の取材に防衛省が認めました。

 同省は、掃海母艦「ぶんご」が沖縄に向かったとの情報の確認を求めたところ「本日出港した。しかし艦船の動きや部隊の運用については公表できない」(内局広報課)としています。

 現況調査は、海流やジュゴン、サンゴ礁の生態を把握するとして音波探知機やビデオカメラを予定海域に設置、夜間にはライトも使用、二十四時間体制で実施します。

 那覇防衛施設局は沖縄県に対し、新基地建設事業の「事前調査」と説明しています。

 しかし新基地建設に反対する市民団体や環境保護団体などは「環境影響評価法(アセス法)」にもとづく調査手続きやアセス方法書の公告・縦覧、住民や知事の意見を求めるアセス法に違反する「脱法行為」、「音波やライトがジュゴンに悪影響を与え、ジュゴン保護に逆行する」と強く反対しています。



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