2007年5月15日(火)「しんぶん赤旗」
党首討論での共産党の発言
公明反対で実現せず
志位氏会見
十六日に予定されている党首討論で、日本共産党には今回も発言の機会を与えないとの連絡が、十四日に与党側からありました。この経過について、日本共産党の志位和夫委員長が十四日、記者会見で明らかにしました。
日本共産党は、「少数会派であっても国家基本政策委員会に委員を出している公党であり、各会派が党首討論に出てこそ、国民にとってより有意義なものになる」との立場から、一貫して発言を求めてきました。これに対し、四月九日の衆院国家基本政策委員会の理事懇談会で、自民党から「民主党と共産党との間で話し合いがまとまればけっこうだ」との意思表示がありました。
日本共産党はこれを受け、民主党と話し合いました。民主党からは「共産党に発言時間を保障する。時間は七分でどうか」との申し出があり、この方向でおおむねまとまっていました。
しかし、最後の段階で公明党が「持ち帰らせてほしい」と表明し、結論が持ち越されました。そして、与党側から「公明党がノーといっているのでだめだ」との返答がありました。
志位氏は「自民党も民主党も了承し、時間まで話し合いがついていた。そういうなかで封じたのは公明党だ」「発言がかなわないことになったのは残念だ。ひきつづき発言の機会を求めていく」と述べました。