2007年5月16日(水)「しんぶん赤旗」

新基地調査に自衛隊

赤嶺議員質問 防衛相が可能性示す

沖縄


 久間章生防衛相は十五日の衆院安全保障委員会で、防衛省がキャンプ・シュワブ沿岸部(沖縄県名護市)に米海兵隊の新基地を建設するために進めている現況調査に自衛隊を動員することについて「あり得る」と述べました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁です。

 そのうえで久間防衛相は「『あり得る』ときには、防衛大臣が命令を下すということは間違いない」と述べました。

 海上自衛隊の掃海母艦「ぶんご」(五、七〇〇トン)が十一日、神奈川県の横須賀基地から沖縄近海へ出港しています。現況調査を支援する可能性も報じられています。

 赤嶺氏が、「ぶんご」は調査を支援するのかとただしたのに対し、防衛省の山崎信之郎運用企画局長は「自衛隊の運用にかかわり、今後の任務遂行に支障が生じるおそれがある」として、公表を拒否しました。

 赤嶺氏は、現況調査が、正式な環境影響評価(アセスメント)には必要な調査方法の公開もせず、かえってサンゴなど環境を破壊する危険も指摘されていることを批判。そのうえ海自艦船の動員も否定しない政府の姿勢に対し、「(祖国復帰前の)二十七年間の米軍占領支配による県民の苦しみがわかっていない」と批判しました。



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