2007年5月16日(水)「しんぶん赤旗」

核兵器開発協力中止を

米大学で40人ハンスト

カリフォルニア大学生ら


 【ワシントン=山崎伸治】米カリフォルニア大学の学生らが、新型核兵器開発への協力をやめるよう同大学に求め、九日からハンガーストを実施しています。十六、十七の両日、サンフランシスコで開かれる同大理事会で協力中止の決議をあげるよう訴えています。

 同大学はローレンス・リバモア(カリフォルニア州)、ロスアラモス(ニューメキシコ州)の両国立核兵器研究所を運営。両研究所は、米政府が進める「信頼できる交代用核弾頭」(RRW)計画を担うなど、新型核兵器開発に携わっています。

 ハンストは「カリフォルニア大学非核運動」など地元や学生の反核組織が呼びかけました。バークリー、サンタクルーズ、サンフランシスコ、サンタバーバラの四カ所のキャンパスで合計約四十人が参加しています。

 参加者は十日、大学理事会への要求を発表。両研究所がRRW計画を推進し、核兵器の起爆剤となるプルトニウムピットを生産することは核不拡散条約(NPT)第六条に違反するとし、「両研究所の管理から大学は今すぐ完全に撤退すべきだ」としています。

 同趣旨の電子メールを理事会に送るよう呼びかけたところ、十四日までに百通のメールが寄せられました。同日には大学教職員への訴えも発表しました。

 ハンストは十七日までの予定。「カリフォルニア大学非核運動」のウィル・パリッシュ氏は、「理事会が核兵器研究所の管理から撤退しないならハンストは無期限に続ける」と述べています。



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