2007年5月17日(木)「しんぶん赤旗」
「支部が主役」の党活動とは?
〈問い〉いま、党の活動で「支部が主役」の党活動をといわれています(第24回党大会で決まったのでしょうか)。
実際の活動で、その通りと思うことを体験しています。しかし、支部全体ではまだ認識になっていない部分があります。その党活動の方針がなぜ、出てきたのか、歴史的背景を教えてください。(千葉・一読者)
〈答え〉 支部を基礎にした党活動を「支部が主役」の党活動という言葉で表現したのは、1993年7月の総選挙のたたかいのときでした。これをふまえて同年9月に開いた第19回党大会第10回中央委員会総会(10中総)で、選挙中も定期的な支部会議を開催して政治討議をおこない党員の活動参加を広げた経験や、支部が主催する対話演説会や小集会が選挙をたたかう力になった経験をふりかえり、「支部が主役」になってこそ、それぞれの地域・職場・学園で自覚性と創意性を発揮した選挙活動がとりくまれることを明らかにしました。また、これを選挙戦だけのことにしないことも重視しました。
さらに、94年7月の第20回党大会では、党活動のあらゆる分野で、支部がその自発性と創意性を生きいきと発揮して活動すること、「支部が主役」の活動を貫くことの大切さが強調されました。
この「支部が主役」という精神は、2000年11月の第22回党大会の党規約改定のなかで、「支部は、党の基礎組織であり、それぞれの職場、地域、学園で党を代表して活動する」(38条)と位置づけられました。
支部が、日本共産党の基礎的な政治単位にふさわしく、職場・地域・学園に責任をもって、全国津々浦々で、草の根で国民とむすびついて活動していることは、他党にはない日本共産党のかけがえのない財産です。「支部が主役」の活動を、党内に定着させ、うまずたゆまず発展させることこそが、「国民こそ主人公」の日本への道をひらく大道です。
第24回党大会の報告では、「政党が国民とむすびついて、草の根から国民的な力を組織して、それを政治を変える大きな力に発展・転化させていくというのは、政党であるかぎり一番の基本の活動――『政党としての大道』にたった活動である」といっていますが、この活動は「支部が主役」の党活動をすすめてこそ可能になります。
今度のいっせい地方選挙でも、多くの支部で、得票目標実現にむけた「政策と計画」をもち、毎週の支部会議を軸に、地域要求の実現をめざし、支部主催の演説会・小集会をひらき、住民との結びつきを強め、党への支持を広げています。(板)
〔2007・5・17(木)〕