2007年5月27日(日)「しんぶん赤旗」
パート・派遣 全国集会
貧困解消・均等待遇求める
神戸
第十五回「パート・臨時・派遣で働くなかまの全国交流集会」が二十六日、神戸市内で始まりました。全労連パート・臨時労組連絡会の主催で約四百人が参加しました。二十七日まで。
初日は、貧困の解消や均等待遇をテーマにパネリストが討論しました。
「東京だけでも千人以上のネットカフェ居住者がいる」とのべたのは、首都圏青年ユニオンの河添誠書記長。若者に非正規雇用と劣悪な労働条件が広がるなか、「労働組合の働きかけが求められている」とのべました。
兵庫連絡会の北野紀子さんは、自治体の非正規労働者の時給は最低賃金すれすれの低さであり、「住民のくらしと権利を守るべき自治体がワーキングプア(働く貧困層)を生んでいる」と告発しました。
関西勤労者教育協会の中田進講師は「人間らしく働けるルールを守らせるために、労働組合でたたかうことが重要だ」と強調。橋本のり子事務局次長は「パート時給は地域相場を反映しており、最賃の引き上げが課題だ」とのべました。
あいさつした布間きみよ代表は、差別待遇禁止を一部に限定したパート労働法を乗り越え、真の均等待遇をめざそうと呼びかけ。全労連の坂内三夫議長は、最低賃金の時給千円を世論にしてきたと強調し、「政治を変えて格差と貧困を解消しよう」と訴えました。
井筒百子事務局長は、非正規労働者の生活と権利を守るために、職場での均等待遇の点検運動や最賃引き上げの行動を提起しました。
集会後、参加者は市内をパレードしました。
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