2007年5月31日(木)「しんぶん赤旗」

靖国DVD持ち込むな 各地で要請

静岡で ひらが氏ら

教育長「戦争美化ダメ」


 日本共産党静岡県委員会とひらが高成参院静岡選挙区予定候補、花井征二県議は三十日、静岡県教育委員会にたいし、日本の侵略戦争を美化した“靖国DVD”(日本青年会議所作製)を教育現場に持ち込ませないよう要請しました。

 ひらが、花井両氏は、同DVDのシナリオを紹介しながら、「村山談話など政府見解とも相いれない。教育現場に持ち込むことは、とうてい許されない」と強調。同DVD持ち込みの実態調査と公表、同DVDを使った教育プログラムの事業採択取り消しを文部科学省に要請することを求めました。

 遠藤亮平県教育長は「戦争を美化する内容であるならば許せない、あってはならない話。純真で真っ白な子どもたちに思想として戦争を美化する内容を持ち込むのはいかがなものか」と答え、実態調査することを約束。また、視聴のみの公開をしていない同DVDを直接、視聴し検証するよう努力すると言明しました。


北海道で共産党道議団

教委「使用指導しない」

 日本共産党北海道議団の花岡ユリ子団長、真下紀子幹事長は三十日、北海道教育委員会の吉田洋一教育長に対して(1)日本青年会議所作製のアニメDVD「誇り」の認可を取り消すよう政府に求めること(2)この“靖国DVD”を教育現場に持ち込まないこと―を申し入れました。

 花岡道議らは“靖国DVD”のシナリオなども示しながら、この中身が侵略戦争への反省を表明した戦後五十年の村山談話、政府の公式見解ともまったくことなるものであり、「政府の見解にも反する“靖国DVD”が公教育で使われることがあってはならない」と主張しました。

 応対した道教委の白髭俊穂総務政策局長は「靖国DVD」について「今日初めて聞きました」と驚いた様子で、「これを使いなさいという指導はしません」と述べました。



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