2007年6月1日(金)「しんぶん赤旗」
靖国DVD
学校に持ち込むな
共産党が各地で申し入れ
日本の侵略戦争を「日本の自衛、アジア解放のための戦争だった」と描く日本青年会議所の“靖国DVD”アニメを使った「近現代史教育プログラム」が、文部科学省の調査・研究委託事業として学校に持ち込まれようとしている問題で、日本共産党は各地で、教育委員会などに、同プログラムが「侵略」への「反省」を表明している政府の立場を否定する内容であることなどを示して、持ち込みを認めないよう申し入れています。
京都
日本共産党京都府委員会の渡辺和俊府委員長、党府議団、成宮まり子京都国政委員長(参院京都選挙区候補)らは三十一日、府教委に申し入れました。
加味根史朗府議(文教委員)らが、「歴史の事実をゆがめたものであり、伊吹文科相も“私が校長であれば使わない”と述べている」と強調。政府に対し、文科省の委託事業の認可取り消しを求めるよう申し入れました。
滋賀
日本共産党滋賀県議団は三十一日、県の斎藤俊信教育長に要請しました。斎藤教育長は「最近、(県内で)使われたということはない。申し入れは真摯(しんし)に受け止めます」と述べました。
県議団は「子どもに真実をごまかしたり、歴史をゆがめて教えては、社会のゆがみをただせない」などと指摘しました。
愛知・津島
愛知県の日本共産党津島市議団は五月三十日、同市教委に申し入れました。
杉山良介、伊藤恵子両市議は応対した加藤順啓学校教育課長に、各学校に対し、直接持ち込まれていないかどうか調査することなどを求めました。加藤課長は、「今後の対応は、申し入れの内容を踏まえて部内で検討します。校長会でも申し入れがあったことを伝え、DVDが持ち込まれた場合には個別に受け取らず、教育委員会を通すよう話していきたい」と述べました。
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