2007年6月1日(金)「しんぶん赤旗」
イラクで教授300人犠牲
米軍侵攻後
【カイロ=松本眞志】「イラクの大学教授と連帯する国際委員会」は五月二十八日、二〇〇三年の米軍のイラク侵攻後、イラク国内で三百人の大学教授が武装グループによる暗殺などで殺害されたと報告しました。汎アラブ紙アルアラビ五月二十九日付が報じたもの。
同委員会の事務局長を務めるバグダッド大学のイブラヒム教授は、バグダッドで開かれた同組織主催のシンポで、イラクの大学教授三千人が同期間に国外に脱出し、六十人がいまだに行方不明だと説明しています。
イラクのアブドルディヤブ・アウジャイリ高等教育相は、三月の時点で、米軍侵攻後イラクの大学教授百九十六人が殺害され、百人が拉致されたと公表していました。この時アウジャイリ氏はイラク紙アッザマン三月十五日付で、拉致された教授のほとんどが生還できる望みはないと語っています。
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