2007年6月2日(土)「しんぶん赤旗」

年金不信の火に油を注ぐ

社保庁解体法案などの採決強行 志位委員長が会見


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(写真)記者団の質問に答える志位和夫委員長=1日未明、国会内

 日本共産党の志位和夫委員長は一日未明、与党が社会保険庁解体・民営化法案と「年金時効特例法案」の採決を強行したことを受け記者団に、次のようにのべました。

◇   ◇

 一、与党の対応は全体として、国民の年金に対する不信の火に油を注いだもので、たいへん許しがたい。強く抗議したい。

 最大の問題は、五千万件以上にのぼる「宙に浮いた」年金の問題の解決について、めども示さない、手当ても示さない、本気で解決する意思すら示さないまま、解決に責任を負っている社会保険庁を解体し、民営化してしまおうとしていることだ。そうなると、この問題への国の責任放棄ということになる。これが一番の問題だ。

 一、(与党の相次ぐ強行採決の姿勢について)今回の国会で与党は、一連の重大法案を、ともかく力まかせに、数の暴力、数の暴走で、国民の意見に耳を傾けることなく、野党とまともに審議を尽くすという姿勢もなく、ただ突っ走るというやり方を強行している。このやり方は、非常に深刻な政治危機を逆に安倍内閣にもたらしつつあると思う。

 これは厳しい審判となって、今度の選挙であらわれるし、共産党を大いに伸ばして、そういう審判を下さなければならないと思っている。



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