2007年6月3日(日)「しんぶん赤旗」

TBS系番組

共産党の年金策「すごい」

状況証拠で解決 みの氏ら賛同


国の責任強調

 日本共産党の小池晃政策委員長は二日、TBS系テレビ「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、「消えた年金」問題で、各党代表らと討論しました。番組では問題解決のための共産党の「緊急要求」も紹介され、司会者の、みのもんた氏も「共産党のはすごい」と賛同する場面もありました。

 番組では各党の解決策、救済策について討論となりました。

 与党の「年金時効特例法案」や「救済策」について、小池氏は、「(年金記録が「宙に浮いている」)五千万件のチェックの対象が氏名、生年月日、性別の三つが一致したものだけ。調査対象がせますぎる」と批判しました。

 共産党の「緊急要求」のパネルが示され、みの氏と小池氏らとの間でやりとりとなりました。

 みの氏 小池さん、共産党の(緊急要求は)すごい。年齢を問わず、加入期間二十五年に足らず、無年金になっている人も調査対象にする。宙に浮いた年金記録の情報も該当者にきちんと示す。国が責任をもって調査する。物証がなくても、会社の同僚などの証言や状況証拠にもとづいて解決する。これ、大事だと思うんですよ。

 僕なんか、乱暴な言い方したら、本当に払ったのかな、でもある程度、灰色でも、少し最低限の生活ができるぐらいの年金も払ってもいいじゃないかという気持ちになる。

 小池氏 厚生年金であれば、物的証拠がなくても、同僚が「あの人は昔、あの会社に勤めていたよ」といえるのなら払っていい。

 自民党・平沢勝栄衆院議員 私と共産党が一致することはあまりないが、ここは一致する。

 再度、みの氏が、「緊急要求」のパネルで赤字で強調した部分「物証がなくても、会社の同僚の証言など状況証拠にもとづいて解決する」を読み上げ、「加味してもらえると(救済の範囲が)だいぶ広がるんですけれどね」と発言。小池氏が、「基本的な考え方として、社会保険庁の側が証明できなければ、これ払っていいぐらいの話です」とのべると、みの氏も「僕もそう思います」と応じました。

強行採決を批判

 これに先立つ討論で小池氏は、「年金時効特例法案」を自民、公明の与党が採決を強行したことについて「くらし、年金の問題を数の力で押し切るのは許せない。安倍政権は、数の力で押しとおせば人気が出ると、とんでもない勘違いをしている」と批判しました。

 みの氏が、「(時効をなくす)五年以外にかんしても根底から考え直してほしい」とのべたのにたいし、平沢氏は「今回の件ですべて終わりではない」と弁解。小池氏は、「問題は、自分の記録があるかどうかにたどりつけるかだ。今回、(与党の法案は)まったくその対策がない。時効をはずしただけでは解決にならない」と指摘しました。



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