2007年6月5日(火)「しんぶん赤旗」
重大な政権危機
内閣支持率急落で市田氏
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日本共産党の市田忠義書記局長は、四日の記者会見で、安倍内閣の支持率が急落していることについて記者団に問われ、「重大な政府危機、政治危機ともいうべき状況だ。『靖国』派による改憲・タカ派の暴走、貧困問題の深刻化、松岡利勝前農水相の自殺など『政治とカネ』問題、そして『宙に浮いた年金』問題などが重なりあって、この内閣ではダメだという声が広がっている」とのべました。
市田氏は、民主党などが内閣不信任案の提出に言及していることについて問われ、「安倍内閣は、あらゆる角度からみて、信任に値しない。安倍内閣の責任をひきつづき国会で追及しながら、国会外での運動とも協力して、追いつめていきたい」とのべました。
塩崎恭久官房長官が会期延長に言及したことについて問われ、「悪法を通すために決められた土俵を広げるような会期延長には反対だ」とのべました。
蕨市長選挙の結果について
日本共産党の市田忠義書記局長は、四日の記者会見で、埼玉県蕨市長選で、自民、公明両党の推薦候補を破って、日本共産党員の頼高英雄氏が当選したことについて、「たいへんうれしい結果だ。ムダづかいをやめ、負担増計画の中止をという市民の願いが頼高氏を市長に押し上げた」とのべました。
市田氏は、民主党が「自主投票」にまわったことについて記者団に問われ、隣の戸田市の民主党の市議は自公推薦候補を公然と応援し、地元の市議は反共攻撃を繰り広げたことから、「その意味で、日本共産党を除くオール与党体制への怒りの声が、頼高氏の支持に集中した」とのべました。
日本共産党員の市長は全国で五人目。首都圏では東京都狛江市長につづいて二人目です。日本共産党員の首長は全国で九人となりました。