2007年6月5日(火)「しんぶん赤旗」
国会発
欠席、自民が43人・公明も7人
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開会を告げるベルが鳴り終わりましたが、議場を見回すと与党議席はガラガラのまま…。四日の参院本会議の議場内風景です。
この日、自民、公明両党が強行採決を繰り返して衆院を通過させた社会保険庁解体・民営化法案と「年金時効特例法案」が審議入りしました。
ところが、総数百九人の自民党は四十三人が欠席。公明党も二十四人中七人が欠席です。議場外に出ている議員もいるため、着席している議員はさらに少なくなりました。参院選を目前に「地元に帰っている」という話がもっぱらです。
本会議終了後の議院運営委員会の理事懇談会では、与党の欠席数の多さに野党側から批判が続出。自民党側は「申し訳ない」とひたすら弁明し、市川一朗委員長(自民)が「今後このような本会議は避けるべきだ」と引きとるほどでした。
「消えた年金」問題の徹底審議が求められているにもかかわらず、数で押し切ることだけを念頭に、法案審議をないがしろにする――与党の議会軽視の姿勢をあらわにしたものです。(地)