2007年6月6日(水)「しんぶん赤旗」
沖縄新基地 自衛隊派遣の「事前調査」
銃口向け脅す行為
政党・労組など抗議集会
糸数氏あいさつ
那覇防衛施設局が名護市辺野古への米軍新基地建設の「事前調査」を行い、防衛省が自衛隊まで派遣したことに抗議する集会が五日、沖縄県那覇市内で開かれました。発言者からは、「国民に銃口を突き付ける行為」との批判が相次ぎました。
主催は政党や労組、市民団体でつくる基地の県内移設に反対する県民会議。三百五十人が参加し、糸数けいこ参院沖縄選挙区候補(沖縄社会大衆党副委員長)があいさつしました。
基調提起を行った沖縄国際大学の佐藤学教授は自衛隊派遣について、市民の運動にたいし軍隊を出すのは、「民主政治を打ちのめしてしまうできごと」と話しました。
安次富浩ヘリ基地反対協代表委員は当日の様子を報告。新基地建設に反対する市民が船を出そうとしている漁港で、海上保安庁の職員が船舶検査を実施し、出航が停止させられたことなどを明らかにしました。安次富氏は「こんな脅かしで負けてならない」と語りました。
日本共産党の前田政明県議もあいさつ。当日、市民が緊急に集まり、思い通りの調査をやらせなかったことを強調し「これからも新基地建設阻止に全力を尽くしていく」と話しました。
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