2007年6月7日(木)「しんぶん赤旗」

年金 不明さらに1430万件


 柳沢伯夫厚生労働相は六日の衆院厚生労働委員会で、五千万件の「消えた年金」記録のほかに、千四百三十万件もの所在不明の年金記録があることを明らかにしました。

 五千万件の照合も始まらないうちに新たに膨大な所在不明の記録が発覚したことは、対策の前提が崩れる大問題です。

 この記録は、一九五四年四月以前に資格を喪失し、五九年三月末までに再び資格を取得していない人の記録。手書きの「旧台帳」として管理され、マイクロフィルムで保管されています。

 年金記録は七〇年代からコンピューター入力(オンライン化)し、九七年から基礎年金番号に統合されました。柳沢氏は「旧台帳はオンライン化されておらず、未統合になっている。いくらあるのか数は分からない」とのべました。

 不明の年金記録が膨れ上がることは避けられず、社保庁の解体・民営化法案は振り出しに戻して、徹底解明と解決をはかることがますます求められています。



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