2007年6月9日(土)「しんぶん赤旗」
消えた年金
歴代厚労相に責任
TV番組 小池政策委員長が主張
日本共産党の小池晃政策委員長は八日、TBS番組「みのもんたの朝ズバッ!」に出演し、「消えた年金」問題について各党代表と討論しました。
「年金は頼りにしていいのか」との質問に、小池氏は「本来は、一番頼りにならなければならないもの。ところが与党は『百年安心』といって年金制度を改悪し、国民は年金がどんどん目減りしていくことを不安に思っていた。今度の『消えた年金』はそれに加えて、払った保険料に見合う年金すらもらえないという問題だ。最低限の国の責任を果たしていない」と批判しました。
「誰に責任があるのか」という質問に、小池氏は「政府と歴代厚生労働大臣にある」と指摘。自民党の丹羽雄哉総務会長が「私も厚労相を務めていたが、この事態を知らなかった」と述べたのに対し、小池氏は「民間企業で問題が起きたとき、社長が何も知らなかったという議論は成り立たない」と批判しました。
番組では、国民が納めた保険料がグリーンピアなど年金給付以外にも使われていることが問題になりました。社会保険庁解体・民営化法案では事務費にも充てるとされていることについて、丹羽氏は「年金加入者にプラスになることしかやっていない」と弁解。小池氏は「『グリーンピア』も『加入者の福祉のため』といってつくったもの。拡大解釈で水がもれるように給付以外に使われる。年金保険料は、年金給付以外には一円たりとも使わないという、当たり前の原則をつくるべきだ」と主張しました。
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