2007年6月15日(金)「しんぶん赤旗」

元「慰安婦」ら国会前抗議

政府は直接謝れ


 旧日本軍による性暴力被害者に、日本政府が謝罪と賠償をすることなどを求め、「日本軍『慰安婦』問題行動ネットワーク」や全国の支援者らは十四日、国会前で抗議行動を行いました。

 今年二月、旧日本軍の「性奴隷」問題に関して日本政府に謝罪を求める決議案が米議会に提出されました。これを受け、安倍首相をはじめとする日本政府の「強制はなかった」などという発言の撤回や、「慰安婦」被害者たちに直接謝罪し国家賠償のための立法措置を講じることなどを訴えました。

 米下院公聴会でも証言した「慰安婦」被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんは、十五歳のときに日本軍によって強制連行され性暴力を受けた実態を話し、「性暴力は今も世界中で起こっている。日本政府が謝罪し、この問題を解決すれば、世界の性暴力をなくすことにつながる」と訴えました。

 日本共産党の吉川春子参院議員が「国会での法整備と共に、若い世代にこの問題を伝えていく必要がある」などと、あいさつしました。



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