2007年6月16日(土)「しんぶん赤旗」
大型店駆け込み出店
法規制の徹底を要求
塩川議員
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日本共産党の塩川鉄也議員は十五日の衆院経済産業委員会で、大型小売店の郊外への出店を一部規制する都市計画法の十一月三十日施行を前に、規制地域に駆け込みで大型店の出店が届け出されている実態を示し、生活環境などに配慮する法の趣旨を徹底することを求めました。
塩川氏は、大型店の出店が〇三年八十六件、〇四年八十八件なのに、改正都市計画法の公布(〇六年五月)後では十一カ月間で百六件と駆け込み出店が増加していることを示して規制をするよう求めました。
その例として塩川氏は、住宅地に囲まれた広島市の三菱重工業工場跡地へのイオンの大型ショッピングセンター出店計画に対して、住環境悪化の懸念がでていることについて、現地調査をふまえて質問しました。
国土交通省の加藤利男官房審議官は、「工場跡地をどう使っていくのか周辺の土地利用との調和も図りながら、見なおしを図っていく。そのときには周辺の意見、関係者などで幅広く議論し、地域の実情にあった都市計画が望ましい」と答えました。
さらに塩川氏は、大型店の立地に対する事前影響評価による規制を求める中小企業団体の要望について質問。甘利明経済産業相は「消費者、識者の視点も(まちづくり)プランにいれることになっている」と答弁しました。