2007年6月18日(月)「しんぶん赤旗」
基地負担もう限界だ
沖縄・東村集会
ヘリ離着陸帯建設反対
米軍再編計画で新たなヘリパット(ヘリコプター離着陸帯)建設が計画されている沖縄県北部の東村で十七日、三百五十人が参加して反対集会が開かれました。
ヘリパットは県北、やんばるの森を占拠する米軍北部訓練場に六つ建設を予定。東村高江区を取り囲む格好で建設されます。国は七月にも着工を狙っています。
この計画には幅広い県民の反対世論が巻き起こり、世界自然保護基金(WWF)日本委員会も中止を求める意見書を出しています。この日の集会にも日本共産党、社民党、民主党の国会議員がそろって参加し、宜野湾市の伊波洋一市長や糸数けいこ参院選挙区候補もメッセージを寄せました。
地元、高江区の仲嶺武夫区長は「やんばるでは今までもヘリの事故や騒音が続いている。私たちの水がめであるダムがあるそばで訓練を行い、弾丸や薬きょうが放置されている。高江区は若者や子どもが多く、これ以上の負担には反対だ」と語りました。
WWFジャパンの花輪伸一さんは「生物多様性に富む、やんばるへのヘリパット建設は非常識」と批判。地元の学校教師は「教え子が戦争に巻き込まれることには無条件に反対」だとそれぞれ語りました。
日本共産党の赤嶺政賢衆院議員は「ヘリパット建設は(欠陥が指摘される)オスプレイ配備につながる。東村高江区だけでなく、やんばる全体が破壊されるのです。なんとしても阻止したい。私も全力をあげる」と語りました。
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