2007年6月20日(水)「しんぶん赤旗」
イラク
派兵延長固執は誤り
緒方議員が防衛相を批判
日本共産党の緒方靖夫議員は参院外交防衛委員会で十九日、イラク特措法案の採決に先立つ質疑で、久間章生防衛相がイラク戦争開戦に疑問を持ちつつ空自の派兵延長を推進してきたことを批判しました。
緒方氏は、久間氏がイラク戦争開戦当時のこととして、「対イラク武力行使の後をどうするのか。クルド人、スンニ派、シーア派の三つに分かれて大変なことになると心配した」と述べていたことを挙げ、「イラク情勢はあなたが懸念したとおりになった。米国でもイラク政策が根本から見直されている。情勢の変化を自ら見極め、米軍の戦闘部隊を助けるような派兵の延長は見直すべきだ」とただしました。
久間氏は「それは別の話。(空自の活動は)これはこれとして評価されている」と述べ、あくまでイラク派兵の延長を推進する考えを示しました。
緒方氏は「『情報収集』と称してイラク戦争反対の国民世論の動向を監視することはできても、情勢を自ら見極め判断するという政治の大事な仕事はできないということだ」と指摘し、米国いいなりのイラク派兵延長に強く反対しました。
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