2007年6月21日(木)「しんぶん赤旗」
時給千円 うちの息子に
最低賃金増求め全国行動
貧困と格差を是正するために最低賃金の大幅引き上げを―。全労連と国民春闘共闘、公務労組連絡会は二十日、全国で一斉に行動しました。
「うちの息子に時給千円以上よこせ」とプラカードを掲げた女性、「いまの最賃では生活できない。今年こそ千円」というパート労働者が参加した厚労省前の行動。「国の責任で最賃を千円以上に引き上げるのは当然」と話すのは酒問屋の労働者でつくる全労連・全国一般分会の男性(58)です。時給八百円の最賃協定を千円以上に引き上げるよう要求しました。「大企業の横暴を抑え、全国一律最賃制の確立は中小企業で働く私たちには欠かせません」
全労連の大木寿副議長は、働いてもまともに生活できない無権利で低賃金の非正規労働者の急増が大きな社会問題となっているなか、「時給千円以上は当然」と強調。全国平均で六百七十三円の最賃額は先進国で最低だとのべ、「生活できる最賃と全国一律最賃制の確立に向け、全力をあげよう」とよびかけました。
中央行動は、都内主要駅頭宣伝や、中央最賃審議会の大幅引き上げ答申を求めて厚労省前座り込みを実施。各地では、ハンガーストライキや昼休みデモ、労働局や経営者団体に要請しました。
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