2007年6月21日(木)「しんぶん赤旗」

教科書検定撤回求める

宜野湾など3市村決議


 沖縄戦「集団自決」をめぐる教科書検定問題で二十日、同県の宜野湾市、読谷村、南大東村の各議会がそれぞれ、文部科学省が行った検定を、撤回するよう求める意見書を可決しました。

 三議会はいずれも、集団自決が日本軍の命令・強制・誘導等なしに起こり得なかったことは紛れもない事実であり、軍関与を否定する検定結果は悲惨な地上戦を体験し、筆舌に尽くしがたい犠牲を強いられた沖縄県民として到底容認できるものではない、とする趣旨の意見書をあげました。

 八十五人の尊い命が奪われた「チビチリガマ集団自決」があった読谷村議会の意見書は「当時の母親たちは『捕虜になるよりは死ね』『当時はそういう教えだった』と日本軍がすべてを支配する戦時状況のなかで教育され、誘導されてきたことを涙ながらに証言している」としています。



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