2007年6月21日(木)「しんぶん赤旗」
東京大気訴訟
“謝罪、正当な解決金を”
リレートークも トヨタ前行動3週目
照りつける真夏の日差しのなか、東京都文京区のトヨタ東京本社前で五日から昼夜を分かたず、座り込みを続ける東京大気汚染公害裁判原告団は二十日、「怒りのスリーデーズトーク」抗議・包囲行動をスタートさせました。座り込みは三週間目に突入し、入院したり、ドクターストップがかかったぜんそく患者もでるなか、約百人が参加。リレートークで「トヨタは謝罪し、原告が求める解決金を支払え」と訴えて渡辺捷昭社長との面会を求めました。
西順司原告団長は「これだけ長期間の座り込みは初めて。やりぬいて、社長との話し合いを実現するまで力を尽くそう。すでに百二十一人の原告が亡くなった。加害企業の自動車メーカーは早く私たちが納得できる解決金を支払ってほしい」。
弁護団の大江京子弁護士は「このたたかいは、大気汚染公害闘争の歴史をぬりかえ、前進をかちとるもの。国は六十億円の基金による東京都の公害医療費救済制度創設や公害対策強化を表明し、条件が整った。加害企業の自動車メーカーは、もはや逃げ隠れすることは許されない。患者の前に出てきて話し合いを」と迫ります。
勝利和解を勝ち取ったトンネルじん肺根絶訴訟原告団・弁護団と家族会の代表もかけつけました。船山友衛原告団長は「トヨタが先頭をきって、利益の一部を患者に還元すれば解決できる。勝利かちとるまで、私たちもがんばる」と激励。小野寺利孝弁護団長は「いのちがけのたたかいで、都に続いて国を動かし、自動車メーカーを動かそうとしている。トヨタは世界一の企業を誇るなら、出てきて公害被害者に謝罪し、償うべきだ」と訴えました。