2007年6月23日(土)「しんぶん赤旗」

大増税 参院選で審判を

消費税廃止各界連が宣伝

東京・新宿


 消費税廃止各界連絡会は二十二日、東京都新宿区のJR新宿駅東口で消費税大増税に反対する署名をよびかけました。

 「許せない!選挙終われば大増税 全国いっせい怒りの宣伝行動」(二十五日まで)の一環。雨のなか、「消費税の大増税許すな」ののぼりを立て、日本共産党を含む十二団体が参加しました。

 民青同盟の代表は「六月から住民税が約二倍と大幅に引き上がりました。青年の雇用実態は深刻です。これ以上、税金を上げさせるわけにはいきません。一緒に反対の声をあげていきましょう」とよびかけました。

 「お年寄り、福祉のためと消費税が導入されました」と切り出したのは新日本婦人の会の代表です。「ところが介護保険制度が悪くされ、福祉が削られ痛めつけられているのが現状です。こんな政治にしたのは自民党、公明党で、民主党も『応分な負担を』と賛成してきました。私たちのくらしで、これ以上、何を削ればいいのでしょうか。黙っていてはだめ、参議院選挙で政治を変えましょう」と訴えました。

 横浜市から買い物に来たフリーターの男性(19)は「何を買っても消費税をとられて頭にくる。消費税は上がらないにこしたことはない」と署名しました。「税金をとられるばかりで、僕らは年金をもらえなくなるのではと思う」といいます。


「税金はもうかっているところから」

「時給760円の私らからしぼり取るな」

 消費税廃止各界連絡会が東京・新宿駅東口で行った宣伝には、住民税と国保料引き上げの庶民増税・負担増に加えて、消費税増税への怒りの声が寄せられました。

 ◆埼玉県所沢市の女性(48) 「医療費が高いし、病院にいけない一人暮らしのお年寄りが近所にもいて心痛めることが多い。お年寄りは苦労して社会をつくってきました。それなのに、冷たくされています。年金もお年寄りを支えると思って払ってきましたが、消えた年金問題があり、私は年金がもらえるか不安です。消費税の増税なんかおかしい。大企業とか、もうかっているところから税金はとればいいのに」

 ◆音楽バンドの練習にきたという男性(21) 「いまは職がないのですが、去年は勤めていたので、所得税や住民税、年金保険料などがかかってきて払うのが大変です。自営業の家の手伝いをしていますが、収入はほとんどない。いま以上に消費税が上がるなんて、とんでもない。参院選は増税させないよう考えて投票します」

 ◆スーパーマーケットでアルバイトしているという女性(17) 「消費税が来年引き上げられる計画だというが、みんなから血税をしぼりとってなにをしようとしているのでしょう。私らは時給七百六十円で月に六万円ぐらいにしかなりません。正規で仕事をしたいが勤め先がない。安倍晋三首相の政策が悪いのだと思います」



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