2007年6月27日(水)「しんぶん赤旗」
社保庁解体は責任放棄
TBS系番組 小池議員が批判
日本共産党の小池晃政策委員長は二十六日、TBS系「みのもんたの朝ズバッ!」に出演し、「宙に浮いた」年金問題、ミートホープの食品偽装事件など、多彩な話題についてコメントしました。
年金の問題では未統合になっている五千万件の年金記録の照合について、政府が一年以内でおこなうと発言しているのに対し小池氏は、「やると言った以上はきちんとやってもらわなければいけない」と指摘。「同時に紙台帳との照合も徹底的にやらなければいけない。これが何年かかるか分からないのに、社会保険庁を二年後になくす法案が今週にも強行されようとしている。責任を誰がとるのかが最大の問題だ」と、社保庁解体法案の週内強行を狙う自公の姿勢を批判しました。
二〇〇六年度末時点の国の借金が八百三十四兆円に上ることもテーマとなり、小池氏は、「ムダづかいをやってきた責任が問われる。一方でそういうことを口実に庶民増税をやってきている」と指摘しました。
公明党の高木陽介衆院議員が、「定率減税も国債でやってきた。子どもたちに借金をつけまわしちゃいけない」などと定率減税の廃止を合理化したため、小池氏は「庶民の懐に手を突っ込んで解決しようというのは間違っている」と反論しました。
ミートホープによる食品偽装でも意見を問われ、小池氏は、「そもそもこういう問題が内部告発があって初めて分かるということでいいのか」と問題提起。「食品表示の担当官が全国で約四百七十人しかいないうえ、それをどんどん減らしている。もっと役所がきちんとやらないと安心して食事もできない」と指摘しました。
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