2007年6月28日(木)「しんぶん赤旗」
「靖国DVD」研修計画
島原青年会議所 中学生に台湾旅行
長崎・共産党中止を要求
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侵略戦争を美化する“靖国DVD”を製作した日本青年会議所の島原青年会議所が、中学生に日本人としての「誇り」を抱かせようと、台湾の視察研修を計画していることがわかり、日本共産党の上田篤雲仙市議らは二十七日、雲仙市教育委員会に、研修の中止を求め緊急に申し入れました。
研修は、島原青年会議所が、二〇〇七年度青少年育成事業として八月十七日から三泊四日で計画(費用三万円、二十人)。事前研修では“靖国DVD”も視聴します。
案内チラシによると島原市、雲仙市、南島原市と各教育委員会が後援しています。上田市議が、島原青年会議所に問い合わせたところ、島原半島のすべての中学校で配られることになっていることがわかりました。
チラシには「中学生を対象に、第二次世界大戦後の日本における近現代史教育を見つめ直し、第二次世界大戦時の日本、とりわけ戦時中における『先人達の思い』等を考えることによって、現代の子ども達に欠如しがちな『思いやりの心』育成、日本人としての『誇り』の再構築等を目的」とするとあります。
申し入れでは、「先の大戦が侵略戦争でなく『自衛のための戦争』で正しいものだ、という考えを中学生に教え込む企画だ。『村山談話』や、戦後日本の出発点を否定するものであり、断じて許されない。案内チラシの回収と後援の取り消し、生徒、保護者におわびの文書の配布を」と強く要望しました。
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