2007年6月30日(土)「しんぶん赤旗」

自衛隊の国民監視中止求めて意見書

神奈川 相模原・東京 小金井市議会


 自衛隊による違憲・違法の国民監視をただちにやめるよう求める意見書が、神奈川県相模原市議会で二十九日に、東京都小金井市議会で二十八日にそれぞれ賛成多数で可決されました。

 相模原市では議会運営委員会が提案し、無所属の一人をのぞく、日本共産党、新政クラブ、民主クラブ、公明党、相模原市民連合、無所属クラブのすべての会派が賛同。陸上自衛隊情報保全隊がイラク派兵反対活動にとどまらず、「消費税反対」、「医療負担増の凍結・見直し」、「国民春闘」など、「地方議会、一般国民まで監視対象にし」、相模原市議の「街頭宣伝活動」をも監視していたことは、自衛隊の「政治的中立」と「文民統制」の大原則に違反する行為であると指摘し、「自衛隊情報保全隊の全容を明らかにするとともに、違法な活動は直ちに中止することを強く求める」としています。

 小金井市議会では、日本共産党など三会派が共同提案し、日本共産党、「みどりの風」、民主党系の二会派が賛成し、可決しました。自民クラブ、公明党、改革連合は反対しました。

 意見書は、憲法に反する情報保全隊の活動が、「国民のプライバシーを侵害する明白な犯罪行為である」とし、活動内容を明らかにし、監視活動をただちに中止することを求めています。



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