2007年6月30日(土)「しんぶん赤旗」
解雇撤回 協議を継続
45人参加 ミート社労組が交渉
食肉の偽装表示などを行ったミートホープ(北海道苫小牧市、田中稔社長)にたいして二十七日に結成されたばかりの苫小牧ローカルユニオン・ミートホープ分会(横岡リツ子分会長)は二十九日、団体交渉をミート社本社で行い、同日付の解雇を撤回させました。
交渉には、全従業員の半数を超える四十五人が参加し、全労連、道労連、苫小牧地区労連の組合員が同席しました。ミート社側からは、田中社長、専務、弁護士、社会保険労務士が出席しました。
合意事項は(1)解雇は撤回、ただし個人的事情で退職を希望する従業員については会社都合での解雇とする(2)次回団交まで雇用を継続し、社会保険も継続する(3)ミート社は解雇せざるをえない資産、損益状況について、次回団交までに資料を出す(4)次回団交は七月六日にミート社本社で行う(5)就業規則は労組に送付する―の五点で、文書にまとめました。
交渉後、森下克弘・苫小牧ローカルユニオン委員長代理と寺間誠治・全労連組織局長が記者会見で団交について報告しました。
寺間組織局長は「ミート社が合意の第一に解雇を撤回したことは評価できる」と語りました。
ミート社側は、営業を続けられないと繰り返しましたが、事業継続の努力もしていると主張。横岡分会長らが、営業努力をしていながら労働者の解雇を行うのは矛盾していると、会社の不合理性を厳しく指摘しました。
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