2007年7月2日(月)「しんぶん赤旗」
原子力空母配備ストップ
あす提訴へ会結成
横須賀
神奈川県米海軍横須賀基地への原子力空母配備や同空母配備に必要な横須賀港を掘り下げる浚渫(しゅんせつ)工事に反対する人たちでつくる「『ストップ原子力空母母港裁判』を進める会」の結成集会が一日、横須賀市内で開かれ、約九十人が参加しました。
同会は、三日に横浜地裁横須賀支部に国を相手に同工事差し止めを求める民事訴訟を起こす予定。工事は今月中旬ごろに着工されるため、八月末に差し止めの仮処分も申し立てる予定。同会は地元漁業者ら十人が原告となり市を相手に工事の協議の取り消しを求めている行政訴訟(横浜地裁)の成功も目指します。
「原子力空母の事故が起きれば放射能で周辺百六十五キロメートル以内の住民が著しい被害を受ける恐れがある」として、同会は六月から同周辺内の住民に原告を募集し、原告は現在六百三十人を超えています。同会共同代表は新井信子、伊豆利彦、今泉正夫、小室卓重、鈴木茂樹の五氏に決定。主婦や会社員、元大学教員などです。共同代表らは「原子力空母は絶対に嫌だという気持ちを根本に力を合わせてがんばっていきましょう」と呼びかけました。
原告弁護団の呉東正彦弁護士は「市・県内外から多くの原告が集まり、あらためて運動を全国に広げなければと強く思った」と語りました。
集会には日本共産党横須賀市議団も参加し、同民事訴訟の原告になったはたの君枝前参院議員(参院神奈川選挙区候補)は連帯のメッセージを送りました。
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