2007年7月4日(水)「しんぶん赤旗」

金総書記

「初期段階措置を実行」

北朝鮮核問題 中国外相と会談


 【北京=山田俊英】新華社通信によると、北朝鮮を訪問中の楊潔箎中国外相は三日、平壌で朝鮮労働党の金正日総書記と会談し、北朝鮮の核問題について意見を交換しました。同通信によると、金総書記は「各国が初期段階措置を実行しなければならない」と述べ、二月の六カ国協議で合意した寧辺の核施設の稼働停止・封印など同措置について履行する姿勢を表明しました。

 楊外相は、両国の伝統的な友好関係を今後さらに強化したいとの胡錦濤国家主席の口頭メッセージを伝えました。その上で、北朝鮮の核放棄に向けた「初期段階措置」を定めた今年二月の六カ国協議の共同文書と、二〇〇五年九月の共同声明を全面的に履行し、六カ国協議の過程を促進したいと述べました。

 金総書記は、「朝鮮半島に最近いくつかの緩和の兆しがある」として「初期段階措置の実行」に言及しました。朝鮮半島の核問題をめぐって中国が「たいへんな苦労」をしていると述べ、引き続き中国との協調を希望したといいます。

 金総書記が外国要人と会見したのは、昨年十月の唐家璇中国国務委員以来。会談には北朝鮮側から姜錫柱第一外務次官が同席しました。

 これに先立ち楊外相は、金英逸首相、朴宜春外相とそれぞれ会談しました。中国外務省の秦剛報道官は同日の定例記者会見で、両外相が「初期段階の措置の履行と六カ国協議の過程の推進に共に努力する」ことで一致したと述べました。



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