2007年7月6日(金)「しんぶん赤旗」
私の年金返して
年金者組合 200人座り込み
「消えた年金、一日も早い解決を」と全日本年金者組合は五日、厚生労働省、社会保険庁前で「返せ!“消えた年金”7・5緊急行動」をしました。
真夏の日差しが照りつけるなか二百人がすわり込み。多数のテレビ局が行動の一部始終を取材しました。
参加者は「年金はいのち」「返せ消えた年金」と書いたむしろ旗、「社会保険庁の民営化反対」のプラカードを持ち、「国は責任をとれ」「一刻も早く解決せよ」「最低保障年金制度をつくれ」と唱和しました。
東京・町田市から参加した男性(64)は、十六歳から十七歳までの二年間、北海道の印刷会社に勤めた分の年金が給付されず社会保険事務所に問い合わせると「あなたのはありません」との回答。同僚の加入記録はあります。「そのころの給与明細なんかもっているわけがない。ちゃんと働いていたのに、どうして私だけ記録がないのか」と怒りをあらわにします。
神奈川県の女性(70)は、結婚して姓が変わったり、出産、育児、介護で仕事が変わる機会が多い女性が「消えた年金」の被害をこうむっていると話します。「苦労して年金を払い続けてきたのに、あまりにも国のやり方はひどい。国は責任もって解決すべきでしょう」と怒ります。
篠塚多助委員長らが柳沢伯夫厚労相にあてて「『消えた年金』問題の早急な解決と最低保障年金の実現を求める」要請書を提出しました。日本共産党の吉井英勝衆院議員が参加者を激励、ともにたたかう決意を表明しました。
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