2007年7月9日(月)「しんぶん赤旗」

年金通知 「三つのメリット」強調

志位委員長


 日本共産党の志位和夫委員長が出演した八日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」では、「消えた年金」問題での解決策をめぐって、討論になりました。

 志位氏は、年金受給者、加入者など一億人の国民への納付履歴の通知をただちに行うべきだと提案しました。しかし、安倍晋三首相は、今年十二月から始まる年金記録の照合作業を待って、国民に通知していくとのべました。志位氏は、十二月まで待つべきではないとして、いますぐ国民に納付履歴を通知することによる「三つのメリット」を強調し、次のようにのべました。

 志位 来年では遅い。一億人への通知をすぐやるべきです。これには三つメリットがあります。

 一つは、国民のみなさんが不安に思っていますから、社会保険庁に電話が殺到する。しかし、なかなかつながらなかったり、回答が返ってこなかったりしています。国のミスなのですから、国の責任で伝えるということです。

 二つ目は、納付履歴をきちんと伝えれば、つながった人は安心できるでしょう。問題があると思った人は申し立ててもらえます。そうすれば、名寄せをする作業にも有効になります。コンピューターの中での名寄せ作業が進むようになります。

 そして三つ目は、コンピューターのソフトを作るのに五カ月あるわけです。五カ月間は国民との間では仕事が進まない。その間に一億人に(通知の)レターを出して、そして国民のみなさんから情報をずっと集めて、それを組み込んで対策をとった方がいいと思います。



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