2007年7月18日(水)「しんぶん赤旗」

中越沖地震

“この先どうすれば”

柱折れ傾いたわが家

避難所は蒸し暑く眠れず


 新潟県中越沖地震で大きな被害が出た柏崎市。一夜明けた十七日、市内北鯖石地区の北鯖石小学校の体育館では生後間もない乳幼児を抱えた人から、九十歳を超えるお年よりまで、四百人を超える被災者が不自由な避難生活を強いられました。(阿曽隆)


 被災者は体育館の床にござを敷いた上に毛布などを敷き、近所同士などで寄り集まって横になっています。

 地震当日は夜になってパンやいなりずしの配給がありましたが、十七日昼は、ボランティアによるカレーライスの炊き出しがありました。

 被災者らは、「熱いお茶がのみたい。人があふれて蒸し暑くて眠れない」「水と電気さえ復旧すれば家に帰れます。早く復旧して」と口々に語りました。

 同市中田の男性(84)と妻(81)は、避難所生活を送っています。自宅は柱が折れ、大きく傾くなど甚大な被害を受けました。息子夫婦と孫四人は車の中で一晩をすごしたといいます。

 「ガターン、ガタガタと本当にすごい揺れでした。若い者と相談して家は建て替えるしかないでしょうが、私らは年金暮らし。去年から税金関係が二倍以上になりました。このさきどうしようか途方に暮れています」と話しました。

 避難所も停電し、断水したまま。夜は懐中電灯の明かりをたよりに手探りで外の仮設トイレを使用します。妻は「段差があり、水でぬれてすべるので、仮設トイレは怖くていけません」と訴えました。

 避難所にいかず、車庫や車の中で避難生活を送っている人もいます。別の男性(71)の一家六人も、十六日夜を車のなかで過ごしました。家の中は家財道具や割れたガラスなどでめちゃめちゃに。孫(4っ)がテレビの下敷きになり、足にけがを負いました。家の中には怖がって入ろうとしません。日中は庭で過ごしています。

不足物資など党市議団要望

 日本共産党柏崎市議団(持田繁義、宮崎孝司、片山康夫の三氏)は、地震直後から避難所や被災者を回り、安否を気遣いながら要望を聞いています。十七日は避難所で不足している物資などを具体的に示して市に要望しました。

 持田市議団長は「被災者はいつになったら元の生活を取り戻せるのか、本当に不安でいっぱいです。被災者のケアにきめ細かな対応が必要です。被災者と行政のかけ橋になって奮闘します」と話しています。


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