2007年7月19日(木)「しんぶん赤旗」
中越沖地震
「生活復興に全力」
志位委員長が被災者見舞う
|
日本共産党の志位和夫委員長は十八日、新潟県入りし、十六日に発生し震度6強を記録した中越沖地震の被災者を見舞い、要望を聞くとともに、放射能漏れがおきた東京電力柏崎刈羽原発を調査しました。現地訪問には、日本共産党の吉井英勝衆院議員、浦田宣昭・国民運動委員会責任者、小日向昭一新潟県委員長らが同行しました。
志位委員長は、JR長岡駅から車で最も被害のひどかった柏崎市と刈羽村に入りました。
全壊、半壊、そして屋根や壁にブルーシートをかぶせた家々の間を通り、いたるところにひびが入りひしゃげた道路をすすみながら、避難所の一つ、柏崎小学校を訪問。市の担当者から全体の状況の説明をうけ、体育館のシートの上で不安な表情を浮かべる被災者一人ひとりに、「心からお見舞い申しあげます」とのべ、ひざをつきあわせて手をぎゅっと握り締めて激励しました。
柏崎市では十七日夜の段階で、約九千人が避難生活を送っています。
被災者は志位氏に、「仏壇も飛んで、家の中はしっちゃかめっちゃか」「今回の地震で、気がついたら空が見えていました」と震災の激しさを口々に訴えます。志位氏が、「一番の要望はなんですか」と尋ねると、「暑いので、お風呂をなんとかしてほしい」「大腸がんを患ったばかり。避難所のトイレが和式しかなくてつらい」など、とくに高齢者からは痛切な訴えが次々と出されました。
志位氏は、これらの声に丁寧に耳を傾けたうえで、最後にマイクで「被災者のみなさんの支援、生活復興に全力をあげます」と表明すると、多くの被災者が拍手を送りました。
柏崎市の伊藤要一収入役からも状況説明や要望を受けた志位氏は、最後に記者団に現地調査の感想を問われ、「三年前に地震に見舞われ、その再建の途上に、また再び地震にということになり、大きな衝撃を受けているということを実感しました」とのべました。そして、食料や水、医療の確保など当面の緊急課題を指摘。そのうえで、「帰る家がないということは本当に大変です」「住宅の再建が本当の生活の再建です」とのべ、抜本的な対策として、住宅再建への公的補償を政府に迫っていく決意を表明しました。