2007年7月24日(火)「しんぶん赤旗」
中越沖地震
柏崎原発負傷者7人
関連会社作業員1人入院
新潟県中越沖地震で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所の負傷者が七人にのぼることが二十三日までにわかりました。
東京電力によると、十六日の地震発生時に負傷したのは、いずれも同電力の関連会社(下請け企業)の作業員で、このうち一人は室内のキャビネットの下敷きになり入院しました。
同社は「放射線による被ばくややけどはなかった」と説明。負傷者七人のうち病院に運ばれたのは四人。打撲やガラスの破片による切り傷などのほか、気分が悪くなった人もいたといいます。
同原発内には医務室に相当する「健康管理室」があり、医師と看護師が常駐していることになっていますが、十六日が休日だったため不在でした。
同社は十六日時点で地震による負傷者を六人としていましたが、その後さらに一人の負傷者がいたことを把握。柏崎市災害対策本部や原子力安全・保安院に負傷者七人と報告していました。
同原発の火災で消防車を出動させた柏崎市消防本部によると、「東京電力柏崎刈羽原子力発電所からの救急車の出動要請はなかった。火災によるけがを負った人についての情報はいっさいなかった」と、本紙の取材に話しています。
■関連キーワード