2007年7月24日(火)「しんぶん赤旗」

米軍装甲車侵入2事件

どちらも海兵隊車両

沖縄


 那覇防衛施設局は二十三日、県立沖縄高等養護学校(うるま市)と物産店「未来ぎのざ」(宜野座村)に米軍装甲車が侵入した事件(十八日)について、どちらも米海兵隊の車両で、キャンプ・シュワブ(名護市辺野古崎)へ移動中の車両だったことを明らかにしました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員が同日、事件の事実経過と、米軍の謝罪、今後の防止策などを求めたことにたいする申し入れに回答したもの。

 施設局によると、米軍は間違って交差点を曲がり、ルートを修正するために学校に侵入して方向転換したといいます。宜野座の件については車両整備のための駐車だと答えました。所属部隊や訓練の内容は「米軍から回答がない」と一切答えませんでした。

 赤嶺議員は「米軍が侵攻しているイラクやアフガンでは戦闘地域も民間地域も区別ない。そういう認識の軍隊が起こした事件で偶然起こったものではない」と指摘。「再発防止に最低限必要な事実経過すら米側から聞き出せないとは。何のための施設局か」と迫ったものの、明確な答えはありませんでした。

 沖縄県の仲村守和教育長は二十三日、那覇防衛施設局と外務省沖縄事務所を訪れ、県立沖縄高等養護学校に米軍装甲車が侵入したことに「非常識極まりない暴挙に、心の底から怒りを持って抗議する」という趣旨の書面を提出しました。



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