2007年7月28日(土)「しんぶん赤旗」
月10日乗務で生きがい
日航深夜業免除裁判
客室乗務員が勝利集会
日本航空深夜業免除裁判勝利集会が二十六日、東京都内で開かれました。子育てのために深夜業免除を申請した客室乗務員から仕事を取り上げ、賃金カットした日本航空インターナショナルに対し、賃金の支払いを命じた東京地裁判決(三月二十六日)から四カ月目にあたります。
判決をうけて会社は五月以降、月一―二日の乗務しかなかった当該の乗務員に月十日程度の乗務を与えるようになりました。「深夜にかからない仕事はわずかしかない」と言い続けていた会社を大きく動かしています。
原告の女性(42)が、月十二―十五日の乗務をしていることを紹介し、「うきうきわくわく。生きがいを感じている」と笑顔で報告しました。しかし、深夜時間帯を除く時間いっぱいの長時間乗務も多く、「子どもが起きる前に家を出て、子どもが寝たあとの午後十一時ごろに帰宅することも。これで育児と仕事の両立支援といえるのか。より良くしていきたい」と語りました。
旧日本エアシステムの乗務員たちも、日本航空と完全統合したあとの昨年十一月から仕事と賃金をカットされました。集会では、当該の乗務員たちが「月十日の乗務が入ったスケジュール表を見て、本当にほっとした」「一歩前進の力を得た」と語りました。
国会でこの問題を取り上げた日本共産党の井上美代・前参院議員も出席。「判決は大きな宝。安心して命を生み、一緒に育てていける社会にするため、がんばりましょう」とあいさつしました。
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