2007年8月2日(木)「しんぶん赤旗」

核のない世界と日本を

あすから原水爆禁止世界大会


 「核兵器のない平和で公正な世界を」をテーマに原水爆禁止二〇〇七年世界大会が三日から九日まで被爆地・広島、長崎両市を舞台に開かれます。「ふたたび被爆者をつくるな」は人類の願いです。各国政府代表、国際機関、国内外のNGO(非政府組織)が一堂に会し、「核兵器廃絶を求める世界の流れを強く、大きくしよう」と世界に発信します。

 三日からの国際会議には、マレーシア、エジプト、メキシコ、キューバの政府代表、アラブ連盟代表をはじめ、二十二カ国五組織から百四人の海外代表が参加を予定しています。

 フランス、ノルウェー、中国、アメリカはじめ各国からのNGO代表には青年が目立ちます。韓国からは三十五人が参加し、長崎市内で平和大行進に加わります。

 広島市の秋葉忠利市長、長崎市の田上富久市長が出席して特別発言し、被爆地から核兵器廃絶を世界に呼びかけます。

 久間章生前防衛相による原爆投下は「しょうがない」発言や閣僚による核武装論が国民の強い批判を受け、参院選で自民党が大敗するもとで、被爆国日本の運動が世界から注目されています。

 「非核日本宣言」への賛同は国内外に広がり、自治体関係では首長二百七人、議長百四十九人が賛同。長野県議会など地方議会の意見書可決も続いています。

 被爆体験を継承し、運動の担い手になろうと、各地で青年が活発な活動を繰り広げています。現地の広島、長崎では「核兵器なくそう世界青年のつどい」実行委員会をつくり、被爆者訪問などを予定しています。つどいに二十一万羽の折り鶴を持ち寄ろうと街頭や大学、映画上映会で訴え、バスツアーを計画し、参加します。



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