2007年8月5日(日)「しんぶん赤旗」
米軍移駐反対したら補助金カット
岩国市長 国の横暴訴え
東京
米軍空母艦載機部隊の移駐に山口県岩国市が反対したために、国が現在建設中の市庁舎への補助金三十五億円をカットしたことに対して、井原勝介市長は四日、東京都中央区の銀座数寄屋橋でマイクを握り「艦載機受け入れに反対する市民の意思は明確。国はいじめのようなやり方をするのではなく、まず誠意をもって協議すべきです。次の世代のためにも、地方自治を守るためにも、岩国市民の心意気を示したい」と、街頭から庁舎建設募金の訴えを行いました。
市庁舎への補助金は米軍再編前に決定していました。しかし、二〇〇五年十月、再編計画の中で神奈川県厚木基地の空母艦載機の岩国基地移転計画が持ち上がり、岩国市民が〇六年三月の住民投票と、同四月の井原市長三選の二度にわたる「再編反対」の民意を示す中で、同十二月、国は突然、約束をほごにしました。
県外での募金活動は、前日、東京都三鷹市で行われたのに続いて二回目。市長も「ぜひこの問題を全国の多くの人にわかってもらいたい。けっして山口県の一地方の問題ではありません。今後も機会があれば行いたい」としています。
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