2007年8月6日(月)「しんぶん赤旗」
きょう 広島被爆62年
広島は六日、アメリカによる原爆投下から六十二年を迎えます。「あの日」広島は一発の原爆で「地獄」と化し、年末までに十四万人がなくなりました。かろうじて生き残った被爆者は、放射線の後遺症に苦しみながらも「ヒロシマ・ナガサキをくりかえすな」と声をあげてきました。
閣僚による「核武装」容認発言や、原爆投下は「しょうがない」との久間章生前防衛相の発言などが相次ぎ、参院選での自民党大敗の要因の一つとなりました。
被爆者健康手帳を持つ被爆者は二十五万一千八百三十四人(〇七年三月末)で、平均年齢は七十四・六歳と、高齢化はいっそう進みました。
被爆者のうち、原爆症の認定は1%以下にすぎません。
世界には現在も二万七千発近くの核兵器が存在し、アメリカは核による威嚇を公然とすすめ、新たな核弾頭の開発も進めています。これに対し、核兵器廃絶を求める世界の草の根の運動、市民と政府の連帯が広がり、大きな流れになっています。
この一年間亡くなったり、新たに確認された広島の原爆死没者は五千二百二十一人、合計で二十五万三千八人になりました。広島では原爆犠牲者を追悼し、核兵器廃絶、平和を願う行事が終日続きます。
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