2007年8月8日(水)「しんぶん赤旗」
核兵器廃絶 1日も早く
世界大会・長崎始まる
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原水爆禁止二〇〇七年世界大会・長崎の開会総会が七日、長崎市で開かれ、「核兵器のない世界を一日も早く」と海外代表や全国から六千八百人の参加者で会場は熱気に包まれ、第二会場までぎっしりと埋まりました。
夜には、「核兵器なくそう・世界青年のつどい」も開かれ、四千人の青年が参加。原爆で亡くなった二十一万人の命の重さを考えようと集めた二十一万余の折り鶴を会場に持ち寄りました。「原爆は長崎を最後にしよう」と誓い合いました。
開会総会は、きたがわてつさんの歌で始まり、韓国代表団や全国の参加者が壇上にあふれました。手拍子に合わせて、ハングルを併記した「核がない東アジア」の白い旗が振られ、坂内三夫全労連議長が開会あいさつしました。
田上富久長崎市長が、就任後初の世界大会で特別報告、参加者は大きな拍手で応えました。
主催者報告した大会議長団の安斎育郎氏(立命館大学国際平和ミュージアム館長)は、この一年間で、米ブッシュ政権によるイラク戦争が世界から見放され、安倍内閣が参院選で惨敗するなど世界情勢が大きく変化したとのべ、国際会議宣言の内容を紹介しました。
日本被団協の田中熙巳事務局長が来賓あいさつ。勝訴判決を勝ち取ったばかりの原爆症認定集団訴訟熊本原告団の中山高光事務局長が「勝ちました」とのべると、会場はひときわ大きな拍手に包まれました。
マレーシア、エジプトの政府代表が次々と発言。韓国・民族和合運動連合の朱宗桓代表が「核兵器廃絶は世界のすべての人がこぞって立ち上がらなければならない正義のたたかいです」とのべると、参加者から「そうだ」の声がかかりました。
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